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SIGGRAPH2010活動レポート

学教員という大手を振ってSIGGRAPHに行けるポストについて、3か月。ただ行くのではもったいない、ということで今年は「最後の最後の締め切り:Late Breaking」にScritterを投稿して見事Poster採択となりました。(本当はTalkもリサーチコンテストも狙っていたのですが、その代わり)カジュアルな専門家会議である「Birds of a Feather (BoF)」を2件開催し(IVRC+iTokyo、
Mulitiplex contents)無事成功となりました。とくに初日開催したIVRCは100人を超える参加者で立ち見&入場制限も出たほどでした。Scritterの展開となる「Multiplex Content Consocium」も数名の心ある人々、作品を提供したいという女性アー
ティストなどと交流するきっかけとなりました。


2010/7/24

USC School of Cinematic ArtsのRichard Wienberg先生を訪問。
圧倒的な設備の差と歴史にあぜん。
100年前の立体映画用カメラが印象的。あと60Tバイトのストレージと4K。

IVRCBoF2010


 今年の私は実は映像情報メディア学会の取材でメディアパスを取得しました。いままでのSIGGRAPHと比べて段々小ぶりになってきていますが、毎年来る価値はあると思いますのでこれからも取材の案件は積極的に受けたいと思います(が原稿が世に出るまでレポートらしいことはWebにかけないのが残念)。

2010/7/25



 ちなみに会期中の私といえばパーティにもほとんど顔を出さず、取材原稿、VR学会の予稿(5本まとめて投稿!)と特許文書とにらめっこしており、毎晩ホテルでカンヅメ徹夜。いったいどこ時間で生活しているのかわからない日々でした。
そんな中でも在米の古い知人と会うのは大事な仕事です。工芸大時代の1年後輩・鈴木さん(http://www.ousam.com/)をグローバル白井研の学生+神奈川工科の先生や学生と囲んで最新のハリウッドCG/VFX事情、ニーズや考え方などのカッティングエッジを共有させていただくのは大事な情報更新の場になっています。

2010/7/26


 また最終日に旧知のUSC-ICT所属Paul Debevec(http://ict.debevec.org/~debevec/)の新しい研究
室を訪問させていただきました。「トランスフォーマー3」のロケ地が近くにあるらしく、ときどき爆発炎上しているのが見えるとか。うらやましい!何よりうらやましいのはカリフォルニアの海・風・空!見学終わった最終日の夕方、疲れに疲れて、ちょっとVeniceビーチで椅子を借りて居眠りしたら、大変なことに!カリフォルニアならぬカリカリに日焼けして、その後数日は「酔っ払い」扱いでした。

2010/7/28



2010/7/29


2010/7/29-posters


最終日は100枚近くあるポスターを写真に収めています。このPosterというのは結構大事なヒントになるのですが、ポスターそのものはDVD等には収録されないので毎年写真に収めることにしています。

2010/7/30


この日はUSCのPaul Debevec先生の新しい研究所を訪問しました。実はその日の朝までVR学会の予稿を書いていたため、さすがの白井も長野もヘロヘロでした。ちょっとVeniceビーチによって居眠りのつもりが、なんと全身大やけどに…。

インターナショナルセンターの青木美穂さんから頂いた今年のオーバービューのメモを公開しておきます(提供感謝!)。

日本人参加者のためのオーバービューセッション SIGGRAPH 2010

ご挨拶
Terrance Masson 2010総委員長
ようこそSIGGRAPH2010へ。

コンピューターアニメーションフェスティバルについて
Isaac Kerklow 2010 Computer Animation Festival ディレクター
今年のCAF(Computer Animation Festival)は大きく二つに分かれています。スクリーニングと
プレゼンテーションです。スクリーニングは、CAF会場で配られているプログラムを是非早めに
もらってスケジュールを見て下さい。プログラムの始めのほうにあるページで、全てのスケジュ
ールが俯瞰できます 。
今年初めての試みとしては、プログラムに統計を入れたことです。後ろの方のページを見ていた
だくと、いろいろ興味深い数字が載っているのが分かると思います。
今年のスクリーニングでは、内容が素晴らしいのはもちろんですが、画像とサウンドにも力を入
れました。今年のスクリーニングは、夕方のエレクトロニックシアターと、その他のスクリーニ
ングに分かれています。エレクトロニックシアターには素晴らしい作品が集められています。是
非お見逃しなくご参加下さい。また、その他のスクリーニングはいくつかのテーマに分かれてい
ます。今年は、審査員がそれぞれのテーマについて別々に審査しました。
まず、コマーシャルアンドシネマティクスのスクリーニングでは、テレビコマーシャルや、素晴
らしいシネマティクスの作品をご紹介しています。また、ロングショーツというスクリーニング
では、エレクトロニックシアターでは長過ぎる様なちょっと長い作品をご紹介しています。一番
長いもので20分あります。また、学生作品のスクリーニングも二つあり、一つは世界中からの
学生作品を集めたもの、もう一つは中国の学生作品を集めたものです。
また、ライブリアルタイムデモというスクリーニングもあります。月火水の夕方です。こちらは
8作品をその場でGPU,CPUで計算したリアルタイムの作品です。最新のグラフィックスに触れ
るチャンスです。
プロダクションセッションというのは、今までのSIGGRAPHで抜けていたところを埋めるもの
です。論文は基礎的な研究が発表され、エレクトロニックシアターでは仕上がった作品が発表さ
れてきました。しかし、その間にある実際に作品を作るところに焦点をあてたセッションは比較
的少ないものでした。そこで、今年のCAFではいろいろな作品についてどのように作られたかが
発表されます。例えば、アバター、ラストエアベンダー、アリスインワンダーランド、ゴッドオ
ブウォーIII、アイアンマン、ピクサーのショートなどの作品についてプレゼンテーションがあり
ます。ゴッドオブウォーIIIには、プロダクションに関わった重要な方々が多数出席します。また、
素晴らしいことに、ディズニーから、トロンの最新作についてのプゼンテーションでは、監督、
プロデューサー、美術監督、動画監督等が出席してくれることになりました。是非お見逃しなく
ご参加下さい。

SIGGRAPH 2011、2012について
Pete Braccio 2011バンクーバー総委員長
Rebecca Strzelec 2012総委員長
現在、2011年については半分ぐらい計画が固まっています。今週、2012年の計画も始まりま
した。まだ来なっていないことも多いので、詳しいことはお話しできませんが、ぜひ来年はバン
クーバーにおいで下さい。初めてカナダで開催されます。ここにいるみなさんはすでにパスポー
トを持ってるのを分かってますよ。

ACM SIGGRAPH 会長挨拶
Scott Owen ACM SIGGRAPH会長
ようこそロスアンジェルスへおこし下さいました。今年は12月にソウルでSIGGRAPH ASIA
2010もあります。皆さん、日本に帰ったら、お友達さそってまたSIGGRAPH ASIAにご参加下
さい。

SIGGRAPH ASIA 2010と去年のSIGGRAPH ASIA 2009横浜について
Hyeong-Seok Ko 2010 SIGGRAPh ASIA Seoul 総委員長
SIGGRAPH ASIA 2009とSIGGRAPH ASIA 2010についてお話します。SIGGRAPH ASIA
2010 ソウルは、今年の12月15日から18日に COEX Convention and
Exhibition Centerで開催されます。ソウル市やソウルビジネスエージェンシーがスポンサーに
なっています。日本の東京ゲームショーやDCAJ、CG-ARTS、JSGSなどの団体からも協力を得
ています。
去年の横浜では、6,424人の参加が42ヶ国あり、そのうち400人が韓国人でした。日本からの
参加が84%ですが、韓国はそれに次いで多い人数でした。アジアからの参加が92.07%を占めて
いました。ソウルにも日本から沢山参加されることを期待しています。去年の参加者のうち、学
生が20%と最も多かったです。また、全体の2/3ほどの人が、アメリカのSIGGRAPHに参加
したことがないという人でした。一番関心が高かったのがコンピューターアニメーションフェス
ティバル(60%)で、次いで機器展示(54%)アートギャラリー(50%)でした。
ソウルでは同じ様なプログラムを行いますが、アートギャラリー、教育者プログラム、エマージ
ングテクノロジーは残念ながらありません。しかし、3Dやゲーム関係のものを増やします。韓
国で開催するということで、ゲーム関係のプレゼンテーションを期待している人が多いのではな
いかと思います。ブリザードのセッションが決まっているほか、大手ゲーム会社のセッションも
参加することになっています。
レジストレーションも少し違います。今回は去年よりさらに安い値段で参加できます。また、コ
ースのみ、またはコンピューターアニメーションフェスティバルというパスもあります。それか
ら、団体で参加すると更に安くなるので、是非活用して下さい。早めに買うと、もっと安くなり
ます。
日本からはわずか1、2時間ですので、是非SIGGRAP ASAIソウルにご参加下さい。
Emerging Technology, Studio, Art Gallery紹介
(当日にインタビューしたものをスライドで紹介)

エマージングテクノロジー紹介
エマージングテクノロジー2010委員長 Preston Smith
15年E-tech(エマージングテクノロジー)に携わっていますが、今年は初めて委員長という責任
ある仕事をすることになりました。毎年、変わらず新しいものが見られる驚きが素晴らしいと思
います。今年は世界中から130件の応募があり、その中から23作品を展示しています。そのう
ち、約半分が日本からのものです。日本の技術はもちろんですが、作品に垣間見える日本の文化
も、E-techの大切な一部となっています。来年もぜひ沢山の作品が日本から応募されること期待
しています。

スタジオ紹介
Studio 2011委員長 Chris Williams
2010年の委員長、ジーンが忙しいので、来年の委員長である私が今年のスタジオをご紹介しま
す。スタジオは2Dから立体出力、超ハイエンドから個人でも手が届く様な価格のものまで、幅
広い製品を実際に触って体験できる場所です。今年のスタジオは、E-techとアートギャラリーの
間のスペースと、その外の通路にあります。
まず来ていただくと、Wacomのスポンサーの大きなプレゼンテーションエリアがあります。こ
こでは、2Dのデモを行っています。Photoshopの裏技などを最新のWacomのハイエンドタブ
レットを使って、プロのアーティストの指導にしたがって学ぶことができます。これは大変人気
があって、日曜日にすでに沢山の参加者が立ち見をするぐらいになりました。他にもプレゼンの
エリアがあり、プロのクリエイターや業界の方がデモを行います。また、その後ろのエリアには、
デスクトップコンピューターの並ぶエリアがあり、MayaやZ-brushの他、いろいろな3D製品
を体験できます。また、部屋の外のエリアでは、ラピッドプロトタイプなど立体出力のデモなど
が行われており、これも実際体験することができます。3Dで作ったモデルを、ここで出力する
ことができます。今年は、複数のマテリアル、たとえばゴムとプラスチックなど、違った物質を
同時に扱えるプリンターもあります。
毎年スタジオは新しいもの、おもしろい物を紹介しています。来場してすぐ目に入る、自転車の
スポークにサインが光るデモも、スタジオで紹介しているものの一部なんですよ。 本当にいろ
いろなものがあるので、是非、何度もスタジオに来て実際に見たり触ったりして体験してみて下
さい。

アートギャラリー紹介
アートギャラリー2010委員長 Richard Elaver
今年のアートギャラリーのテーマは、”TouchPoint: Haptic Exchange Between Digits”です。
多感覚、つまり視覚以外の感覚も使って鑑賞する作品に焦点をあてました。ギャラリーには、
250点の応募から14点が選ばれて展示されています。日本からの作品もありますよ。
この多感覚というテーマを選んだのは、私の個人的なこだわりもありました。私の父は視覚障害
があって目が不自由です。また、私自身もプロダクトデザインという仕事をしているので、視覚
以外の感覚、特に触覚には大変親しみを感じています。SIGGRAPHはもちろんグラフィックス
が焦点なので、視覚にフォーカスがあてられていますが、その視覚というのは、他の感覚に支え
られているものです。 たとえば、CGのテクスチャで絨毯のテクスチャがあったとします。私た
ちがそれを見て、「あ、柔らかそうな感じの絨毯だな」と思えるのは、過去に実際に絨毯に触っ
た経験があるからです。このように、視覚だけではなく、触覚や嗅覚、温度や聴覚等いろいろな
感覚から、人間の感覚というのは成り立っています。
今年の展示では、実際に触ったり、インタラクションできる作品を多く展示しています。特にお
すすめなのは、砂を使った作品と、蛇の様なロボットの作品です。砂はだれもが子供のころによ
く触ったと思います。懐かしいマテリアルですよね。それを使ったインタラクティブな作品があ
ります。また、蛇のようなロボットは、中のモーターで暖かい、本当に生き物の様な作品です。
蛇のような形は、 怖くもあり、触ってみたいとも思わせる不思議な二面性があっておもしろい
と思います。
是非ギャラリーに来て、作品を楽しんで下さい。

学生ボランティア紹介
2010学生ボランティア、幸(ミユキ)さん、アンリさん、夏樹さん
SIGGRAPH 2010へようこそ。私たちは学生ボランティアをしています。とても素晴らしいプ
ログラムなので、日本へ帰ったら、是非知り合いの学生さんに参加するようにすすめてあげて下
さい。英語が話せれば誰でも応募できます。SIGGRAPH ASIA ソウルはもう締め切りが終わっ
てしまいましたが、来年のバンクーバーはこれからです。もし、なにか分からないことがあった
ら、私たち学生ボランティアに聞いて下さい。赤いベストと黒い帽子が目印です。
ありがとうございました。

2010 SIGGRAPH International Resources subcommittee 青木美穂
(メモから起こしたものなので、抜けている点はあるかと思います。挨拶やこまかい部分は省略
しています。不明瞭な部分、ちょっと間違ってる点などもあるかもしれません。アメリカのレタ
ーサイズですので、印刷時にはご注意下さい。)
今年はアートギャラリーとエマージングテクノロジーの日本語ツアーが2回あります。7月26日(月)午後3時45分、7月27日(火)午後1時で、ツアーのお申し込みは、インターナショナルセンターデスク(West Hall Lobby)で受け付けております。アートギャラリー、エマージングテクノロジーの日本語音声ガイドもあり、日本語の含め8カ国語の音声ガイドがダウンロードできます。アートギャラリーはテキストも有ります。
http://www.siggraph.org/s2010/for_attendees/community/international_resources/multilingual_podcasts

また、ここで水曜日に日本関係のプレゼンテーションもあります。7月28日(水)午前10時~12時にデジタルコンテンツ協会(DCAJ)の方による“Animation
by Japanese Students”と“Industrial Application of CG in Japan”というセッションがあります。
SIGGRAPH参加者の方であればどなたでも無料で参加いただけます。皆様お誘い合わせの上ご来場下さい。

それから、毎年恒例になりました、インターナショナルセンターオリジナルTシャツを抽選でさし上げております。抽選会は火曜日は午前10時半で、ここで行います。インターナショナルリソース委員長Sandro AlbertiがデザインしたオリジナルTシャツで、今年は光るLED付きだそうです。



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Akihiko Shirai,
Jul 26, 2010, 1:17 PM
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