こんにちは東田です!各種締め切りにマッハで追いかけられています!
先週のセミナーでは,先輩方がEC2016にて発表されるプレゼンの講評を行いました.
また,Manga Generator,ExPixel, カレンダー,ノートの4つのグループに分かれ,制作の進捗報告を行いました.
というわけで,失敗も踏まえ私はノート表紙の制作についてをまとめようと思います.どなたかの参考になれば幸いです.
まずは案を出します.私の場合はキーワードを頭に浮かべていきます.
今回の場合は,「研究室のPR」を目的にし,Manga Generator, ExPixel,RealBabyをサブに,
白井先生をモチーフとしたキャラクターをメインとして配置する事を決めました.
この時点で,レイアウト全体の情報量がめちゃくちゃ多くなります.情報量を多くすると華やかにはなりますが,ぱっと見た時の印象が薄まりやすいので,サブモチーフを何かに収めることを考えます.今回の場合は思い出の写真やプリントをイメージして制作しようと考えました.
全体構図のラフを書きます.舞台等の原則で,左向き(下手へ向かう動き)は正の動き,右向き(上手へ向かう動き)は負の動きである,という原則が有ります.
(気になった方は舞台 向き 意味等で調べると面白いかと思います.)
その刷り込みに従いつつ,全体のバランスを想像しながら書いていきます.
はい,勘の良い方ならおわかりですね.
この時点で綴じ方向を間違えています!!(ごめんなさい)
実は同人誌等の漫画作品では,縦書きになるため今回のノートとは逆の右綴じがデフォルトなのです.
慣れと油断から来る失敗でした.反省!
さて,ラフを書いたところで同セミナー生の皆さんや白井先生に確認を取ります.
白井先生に見えますか!?OK見える!ということで,納期もぎりぎりなので詳しい見積もりが出る前に既に描いていきます.同人で言うとギリギリパックの入稿申込みだけ先にしている状態ですね.
今回は図柄が簡単(自分の絵柄ですので)なので,スマホで正面から撮影→PCへ取り込みます.
コントラストや色味を調整し,曖昧にしていた部分を下書きレベルまで高めていきます.
下書きができたらペン入れをします.今回は白井先生とスーツケース,ルンバの部分だけ
クレヨンチックなペン設定を使い,緩さを出しました.一方裏表紙側に配置している別次元の存在は,
Gペンに似たペン設定を使い,違う次元の存在であることをアピールします.
色置きをします.この段階で大体のイメージが固まります.ついでにロゴも制作します.ロゴは絵柄が映えるようにテキストデータの入力画面をイメージしたシンプルなものに決めました.ここで一度目の企画提出をしました.
そしてここでやっと綴じ方向のミスをしていたことに気づき,大慌てで左右反転し,違和感のないように線画を修正します.
修正の終わったところで,影付けとハイライトを入れていきます.ここでも現実と非現実の塗り方を若干変えています.
Manga generatorをモチーフにしたこのキャラクターでは,影を色の付いたトーンで表現しています.
印刷上手く出るといいなあ…
全体のディティール詰めが終わり次第,位置と色味の調整を行います.本塗りが終わった後に重さの印象が変わることもあるため,後から位置をずらしてもいいように重なり合う部分も確りと塗る癖をつけると後で泣きません.私は泣きました.
そしてここまでで件の進捗報告も行いました.
デザイン的な改善点としては,VR Entertainmentとわかる文字入れをしてほしいとのことで
無地だったオブジェクト部分に文字を入れました.昔々のモニターのようなちょっと緑の画面をイメージして切り貼り.
ここまでできて第二企画案を投稿しました.そしてGOサインが出たらそのままの流れで入稿.
ついでにカレンダーの表紙用にもトリミングをします.
入稿時のポイントもお教えできればいいのですが….
PDF入稿は初めてだったのでかなり戸惑いましたね.入稿形式は土壇場で慌てるので,最初に覚え込んだほうがいいです.あとサイズも毎日レベルで確認した方がいいです.私は昔B5の本を入稿しようとして出来たサイズがA5でした!!!!製本サイズと原稿サイズの間違いダメ,絶対.
また,印刷物の入稿ではRGBではなく,面倒でも自分でカーブを調整しながらCMYKに変換した方がいいです.印刷所さんに頼んでやってもらうことはできなくはないですが,思いもよらない色味になることは覚悟した方がいいです.印刷所さん優しいから綺麗に変換してくれますけどね…
ということで,一通りの流れをご説明したところで本日はお暇します!
サラダバー!
11/30 追記
カレンダーとノートサンプルが届きました!
カレンダーの方だと案の定Manga Generatorのトーンが潰れちゃっていますが,どちらも発色は問題なしですね.
ノートは表だけを見せると,かなり落ち着いた仕上がりになっています.見開きにすると華やかなので,お好みで見せびらかしてください!(?
[…] セミナーブログ#4 […]