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「Scritter」日本VR学会学術奨励賞を受賞

posted Feb 9, 2011, 9:16 AM by Akihiko Shirai   [ updated Feb 9, 2011, 9:55 AM ]
 2010年9月に日本VR学会大会で発表した「Scritter」の技術展示が、「日本VR学会学術奨励賞授賞(技術展示部門)」を受賞いたしました。
 展示名は「ステレオ立体視技術と高い互換性を持つ多重化映像提示システムおよびコンテンツ制作手法の提案」ということで、発表代表者は外部研究生の長野光希くん(東工大・社会システム3年)。
 発表としてはScritterシリーズの集大成で、眼鏡なしの視聴者に別の画像を表示する「ScritterH」(発表名:多重化映像表示における隠蔽映像生成アルゴリズム,発表者:東工大 宇津木くん)や、荒原君の「ScritterL」(発表名:時間停止機能と映像多重化システムを用いたe-sportsイベントでの高い一体感を演出するバーチャル中継システムの提案)も展示していたので、そのあたりも評価されたものと推測します。また口頭発表でも多くの激しいディスカッションがあり有意義でした。



「ステレオ立体視技術と高い互換性を持つ多重化映像提示システムおよびコンテンツ制作手法の提案」
 「著者略歴」 長野光希(ながのこうき)
静岡県牧之原市出身。東京工業大学工学部(6類)3年社会工学科在学中。東工大世界文明センターの授業をきっかけに、学部2年次より「多重化映像提示システム」の研究を始め、神奈川工科大学と共同で同研究に従事。
「展示概要」近年、デジタル映像時代における3D映像技術の発展はめざましく、映画、TVをはじめとする立体視技術はここ数年できわめて急速に身近なものとなってきた。しかしながら、この新しく普及するディスプレイ技術の特徴が「飛び出し・奥行き」のみでは、旧来からある立体視と同じ付加価値しか人々に提供することができないだろう。そこで筆者らは、「ステレオ立体視技術と高い互換性を持つ多重化映像提示システム」および応用例の開発を行った。多く採用されている立体視技術をベースに、1つのスクリーンに複数の映像を多重化または、隠蔽し、眼鏡の切り替えまたは着脱だけで「ゆるく」コンテンツの選択を行えるシステムを開発した。本システムを用いた映画、ゲーム、美術への応用など多種多様なコンテンツを実現し、「多重化映像コンテンツ」という新たなデジタルコンテンツの表現手法 について提案した。
技術展示では、偏光方式の立体視技術により多重化を実現し、多重化隠蔽映像、ゲームイベントへの応用などを、本システムの応用例として展示した。多くの体験者より本システムの実現性、可能性を実証するフィードバックが得られた。

 長野くんからコメントを頂いております。
 『総力戦での勝ちだと思います。発表関係者の方々と賞の重みを共有し、感謝したいです』
 長野くんは映画や剣道に燃える、東京工業大学の3年生。白井が非常勤をつとめる東京工業大学・世界文明センター「メディアアート特論」での出会いで、他の学生らとともに、1年以上にわたり神奈川工科大に通い、本企画を推進しております。

 この「日本VR学会学術奨励賞」は白井も2003年に「幼児向け触覚エンタテイメントシステムの提案」で受賞していますが、歴代の受賞者はみな素晴らしく、VR研究者が目標とする、燦然と輝く一流の若手研究者しか受賞できない非常に誉れ高い賞のひとつであることは間違いありません。審査していただいた先生方、および会場の皆様、ご支援いただいております関係の皆様にこの場を借りて感謝を表させていただきます。

■Scritterプロジェクト クレジット(2011年2月付)

メインイノベーター:長野 光希(東工大)
初期エンジニアリング:濱田 健夫(東工大)
プログラミング・隠蔽画像アルゴリズム:宇津木 健(東工大)
コンテンツ:平野 実花(東京工科大)、山本 倫行(神奈川工科大)

eSports応用:荒原 一成(神奈川工科大)
機材協力:平野 照比古 准教授(神奈川工科大)

隠蔽画像アルゴリズム検証:谷中 一寿 教授(神奈川工科大)
アドバイザー・テクニカルプロデュース:白井暁彦 准教授(神奈川工科大)

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 多摩TLO
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東工大130周年記念採択事業
 
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